口腔外科|【公式】船場池田歯科|堺筋本町駅から徒歩3分にある歯科・歯医者

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口腔外科

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口腔外科

口腔外科

口腔外科とは、口の中(口腔)、顎、顔面、ならびにその周辺領域の診察および疾患、傷害の予防と治療を主とする分野になります。そのため、口腔顎顔面領域に関する総合的知識と全身管理について系統的な理解が必要となります。一般的に親知らずの抜歯をイメージする方が多いと思いますが、炎症、外傷、粘膜疾患、腫瘍や顎関節症など様々な疾患の診察を行います。

抜歯(親知らず抜歯)

保存的治療が不可能になった歯や診療をする上で障害となる歯を抜く医療行為です。適応症としては、重度のう蝕や歯周病、周囲組織を障害する親知らずや矯正治療のための抜歯など様々な症例があります。当院では、可及的に歯を保存するように努めますが、やむを得ず抜歯を必要とする症例の場合には、しっかりと説明を行い同意を得た上で施術を行います。ほとんどの場合、局所麻酔下で実施しますが、全身麻酔下での施術が必要であったり、全身管理が必要となる症例に関しては連携している病院歯科口腔外科へ紹介となることがあります。

【親知らず抜歯】

親知らずとは、正式には第三大臼歯(智歯)と呼ばれています。歯列の一番奥に位置し、生まれもって存在しない方や完全に歯肉の中に埋まっていたり、歯の頭が少しだけ出ていたりすることが多いのが特徴です。特に歯肉から少し出ている場合(半埋伏)の場合は、ブラッシング困難のために清掃不良になりやすく、う蝕や歯周炎のリスクが高くなります。よくある症例としては、むし歯がないのに定期的に奥歯の痛みを繰り返したりすることや口が開けにくいといった症状などで受診したのを契機に、抜歯をする流れになるのが日常的によく経験します。そのほかに「親知らずの生え方が気になる」、「食べ物がよく詰まる」や「頬の裏に口内炎がある」などといった症状があります。必ず抜歯をしないといけないという訳ではありません。抜歯に伴うメリットおよびデメリットを十分に説明し、ご理解を得た上で、治療の方針を決めていきますので、早めにご相談ください。

また、親知らず周囲のブラッシングが不十分で手前の歯にう蝕(むし歯)ができたり、親知らず周囲に腫瘍性、嚢胞性病変ができたりすることがあります。これらは無症状のことが多いので、定期的な受診をお勧めします。

炎症性疾患

炎症とは、生体の防御反応ですが、その範囲を超えると、生体にとって苦痛や傷害を与える炎症性疾患となります。う蝕の続発症である根尖性歯周炎が急性転化し、さらに炎症が増悪すると蜂窩織炎上顎洞炎へ移行することがあります。炎症の増悪は急速に波及することがありますので、痛みが比較的軽度だからといって医療機関の受診を後回しにすることは危険です。通院治療で済んだ症例が、時には入院治療が必要となる場合もありますので、早期介入が重要なポイントとなります。全身的観点(全身既往歴、治療歴、内服状況など)からリスク管理を図り、重症化の予防を目指します。

口腔粘膜疾患

口腔粘膜疾患とは、口の粘膜(舌・頬・口蓋・口底・口唇・歯肉)に、炎症や腫瘍、感染、アレルギー症状などが出現する疾患です。頻度の高いものとしては、アフタ性口内炎や粘液貯留嚢胞などがありますが、中には白板症や口腔扁平苔癬などの口腔潜在的悪性疾患oral potentially malignant disordersOPMDs)もしばしば見受けられます。
口腔内の粘膜は歯や飲食などによる刺激を受け、安静に保つのが難しく、また多数の口腔常在菌が存在し、それらのために症状が変化しやすく、診断が困難な場合があります。特に口腔がんは早期発見、早期治療が大切になってきますので、少しでも気になることがあれば受診して頂くように心がけをお願いします。

・口の症状から全身疾患が隠れていることも…

稀ではありますが、口腔内の症状から全身疾患が見つかることがあります。ベーチェット病、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患は、頻繁に口内炎が出現します。また、口の中の水膨れや赤い斑点などが出現するとウイルス性疾患(手足口病、ペルパンギーナ、麻疹、帯状疱疹)である可能性があり、初発症状として現れやすいのも特徴的です。口腔粘膜の萎縮や炎症、味覚障害が起こるとビタミン、ミネラル類の摂取不足の可能性が考えられ、口内炎一つ取っても鑑別すべき疾患がたくさんあるため、歯科単独での原因特定は困難なことが多く、内科や皮膚科などとの連携が必要になります。

外傷

歯科口腔外科の専門分野としては、口腔内や顔面の外傷(口腔顎顔面外傷)が対象になります。転倒によって歯が欠ける、唇が切れるなど比較的軽度な外傷から交通事故や作業中の事故などの高エネルギー外傷まで受傷原因、様式は様々にあります。

・歯が欠けた、折れた、抜けた
・唇が切れた、腫れた
・舌が切れた など

受傷原因にもよりますが、意識清明で比較的軽傷の場合は、当院で対応しますが、顎骨骨折や顔面骨折が疑わる場合は、早急に提携病院へ紹介となります。

※骨折の場合は、整容、機能的な回復を見込み、治療を受ける場合は、2週間以内が目安となります。

顎関節症

顎関節症は、異常箇所により細分化されており、咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、顎関節円板障害、変形性顎関節症といった疾患の総称になります。

・食事を取ると顎が痛い、疲れる
・口を大きく開けられない(3横指未満)
・口の開閉時に「ポキポキ」「ジャリジャリ」と音がして気になる など

上記症状をお持ちの方は、顎関節症の可能性がありますが、他疾患の可能性もありますので、問診やX線検査などにより鑑別していくことが重要となります。

顎関節症であるからといって必ずしも治療が必要になるとは限りません。重症化すると突然口が開かなくなるクローズドロックや痛みの増加などによって日常生活に大きく影響が出ますので、重症化させないように注意していくことが大切になります。

特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの不正、習癖などによって顎の関節組織や周囲筋肉に負担がかかり、顎関節症の重症化リスクが高くなります。

まずは顎関節に対する基本知識を持ち、生活習慣指導や保存的治療を受けることで、改善することがあるため、気になる方は早めの受診を推奨します。