2024年もあと少し
- 2024年12月22日
- 院長ブログ
12月に入り突然冬が来ましたね。
風邪をひいている方が多いみたいです。私自身も体調管理には十分注意したいと思います。
ところで最近、歯性上顎洞炎のケースにしばしば遭遇します。
症状としては、主に歯の痛み(咬合痛、自発痛)、鼻閉、膿性鼻汁、後鼻漏などの鼻症状や頬部痛などが併発しているのが特徴的です。時季的に風邪が流行っていることもあり、鼻症状は風邪かな?と思う方も多いようです。
一般的に鼻症状が続く場合は、耳鼻咽喉科へ受診されると思いますが、歯の症状が無くても歯性感染の可能性があるため、歯の治療歴(特に上顎の根管治療歴)があり、しばらく歯科受診をされていない方は、一度歯医者へ受診することを推奨します。
稀に長期間放置していると炎症性病変として膿の袋のような嚢胞を形成することもあり、上顎洞内占有するくらい大きく発達すると、顔貌の整容変化をきたすケースもありますので、早期に発見することが肝要です。
歯科での検査は、パノラマX線検査だけでは正直はっきりとわからないことが多く、コーンビームCTを撮影するとより客観的にわかりますので、モニター画面に映し出して病状の説明をしながら異常の有無を確認して頂きます。
治療方法はケースバイケースになりますが、耳鼻科との連携や総合病院への紹介となることもしばしばあります。
繰り返しになりますが、“炎症”は急変することがありますので、早期に医療機関へ受診するようにしてください。