2025年7月ブログ!
- 2025年7月3日
- 院長ブログ
万博界隈は、世界各国、全国各地からの観光客で大変盛況しているようです。
私はまだ行っていませんが、毎日大阪メトロ中央線を利用していると夢洲方面へ乗車していく多くの人たちをみかけます。万博開催期間は、中央線の本数が大幅に増便されているので、利用する側としては待ち時間が少なく快適ですね。
これから夏に向けて連日の猛暑日が予想されるので、熱中症には十分お気をつけてください。大阪の夏は暑いです。
“先日、訪問診療に行ってきました”
偶然にもお知り合いの先生から声をかけて頂き、西成、大正地区の訪問診療を体験させていただく機会がありました。これまで訪問診療に携わったことがなったため、今回が初めての体験でした。貴重な機会をいただき、この場を借りて感謝を申し上げます。
“介護サービス施設や個人宅へ”
通院困難となる背景には、様々な理由が存在します。
運動器機能不全(ロコモティブシンドローム)、病歴、交通事故、家庭環境など多種多様に存在します。実際の現場へ足を運ぶことで、通院困難な状況下にある方々の実態を、身をもって知ることができました。
“昨日までの日常”
働く世代の40代女性。突然の不慮な交通事故に見舞われ、ADLの著しい低下により要介護認定へ。自力での通院が難しく、この度訪問歯科診療を受けることになった方もいました。
“われわれにできることとは”
訪問先での歯科診療には、様々な課題があります。
一般的に口腔ケアや義歯調整、修理が頻度としては多くありますが、歯の治療を要するケースも少なくありません。ただし、歯科治療を行うには材料や器材がなければ、十分な治療を提供することができないケースが多々あります。訪問となると現場に持ち運べる器材にも限度があり、訪問回数や所要時間の増加を要することがあります。
訪問先で対応できないケースは、クリニックへ来院していただくように連絡調整を行い、臨機応変に対応していくことになりますが、そこには様々な人と人とのつながりが必要となります。
実際の現場をみると日本における医療福祉制度は非常に手厚さを感じる部分はありますが、必要とされるすべての人々に医療福祉が提供されているかは疑問が残る部分もあります。人口動態が変化する中で、度々現状の社会保障制度の問題点が取り沙汰されていますが、われわれ医療現場で働く人間は、目の前の診療に向き合うことに注力する毎日です。